2005.08.16

8.罪と罰

罪と罰とで地面を塗り固めていった
罪を犯さぬものには罰もなく
罪には罰を対して はかりにかける

嘘が罪というなら
強がって笑うことも罪なんだろう
大事な人を喪ったことが罰だというなら
僕が誰かを殺すことだって相手への罰に成り得る?

それぞれの正義のもとに断罪を

罪には愛を 罰には心を
誰かの罪を 許し 許され 愛されて
誰かの罰を 背負い 背負われ 心をあけて

正義が誰にもあって 何処にも無いものなら
いっそ断罪せずに 許諾を 承諾を 

罪と罰とで地面を塗り固めていった
生きるだけで罪 というものあらば
死ぬことが罰 だというものもあった
生きる前に犯した罪の罰が一生だ というものあらば
死ぬまでの全てが罪の一環だ といったものもあった

花が咲き乱れる路上で
満面の笑顔を浮かべ踊る人々に
罪も罰も関係なくて
彼女らは自分たちの足で地面を塗り固め続けては美しく踊る

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