2006.02.06…through a way(捨てる、放り投げる)。生物が必要とする空間の名称が出てこない

43.KEEP OUT

外にいることを保てと
その内側には入れずに ただ指を銜(くわ)えた

危険区域だから と引かれた黄色い黒模様のテープ
外に居続けなさいと ただ突っ立って眺めた

そう言われて 初めて自分もそのテープを濫用していたことに気づいた
誰かのテープと自分のテープ
黄色く黒く危険色で彩られた 個々の立ち入り禁止区域

テープとテープの隙間だけが 通り道
わずかな 気の許し合ったその空間だけが 表面

ベッタベタに貼り付けられているテープとテープ
外にいることを保てと 互いが互いのスタンスを守るためには
それはプライバシーだとか プライベートだとか
実際は もっと奥深く根づく きっと互いの縄張り意識

生物が生きていくうえで必要なゆとり空間を保つための 余白
そうね 機械でさえも空き領域が必要なのだから

私たちだってお互いに立ち入り禁止区域
攻撃本能はテープの中へ スマイルだけをテープの外へスルーアウェイ

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