そこに辿りつくまでは　ながくとおい
その果てしない道のりの長さを　その一生の長さを
永遠という単位で表すならば
１永遠ではその姿さえ見えない

確かにこの足どりの向こうにそれらは在るだろうに
この手はそれらを　つかむ事さえできない

何度の永遠を重ねても　それはながくとおい道のり
祖から子へ　幾度とつなぎ　数え切れないほどの永遠を積む

生物が　存在が持てる時間の長さは限られていて
けれどそれらを繋ぎ　一本の長い路にする　それは未知

１永遠では姿さえ見えないが　２永遠　３永遠とつなぎ
数え切れぬ回数を重ね　やがて姿　輪郭を知る
そうしてながい　途方もない時間の中で
それらが蜃気楼だと気づく頃には　戻ることもできず

そこに辿りつくまでは　永く遠い
それでも永遠にその営みは失われない

得以得ん　得ぬことを以って得て
永遠のめぐりの中を繋ぎ滅び　その単位を繋げ
そこにたどり着いていることに気づけないからこそ辿る永遠の旅路　をめぐる