2007.01.14---名前は全てインスピレーション。他意はありませぬ。
86.お仕置き
ウィルターとウィルマは言ったの
そんなことをしたら蔵に閉じ込めて錠をして一生出られなく致しますよって
そうしたらハミルトンとハリスは返したわ
そんなことをしたら一生そこで惰眠を貪るわって
パパプナハの歌には 悪いことをしたら悪魔がくるって書いてあるの
それをご存知の陛下は四人にこう仰ったわ
ならばウィルターとウィルマは
ハミルトンにもハリスに愛の鎖をかけなさい
そこから一生逃れられないように 愛することで眠れないように
悪魔を討つことはできるだろう しかし天使に弓を引く気になるかね
ましてお前たちの相手は悪魔でも天使でもない 愛する者だ
パパプナハの歌はこう紡がれる
悪いことをしたら悪魔がくる
ならばその悪魔を歓迎しなさい
黒い翼に白い羽を混ぜて 業深き人間にしてしまいなさい
それをもって お仕置きとしなさい
え?結局彼らはどうしたかって?
悪いことをしてもにっこりと微笑むウィルターとウィルマに
ハミルトンとハリスは降参して 二度と悪さはしなかったと聞いているわ
ねえ 私の歌も捨てたものじゃないでしょう?
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